先日、パタヤの近くにある、Nong Nooch Tropical Garden(ノンヌット・トロピカル・ガーデン)という場所に行ってきました。ここは基本的には庭園なのですが、大量の動物のオブジェが置かれており、子連れやカップルでも楽しめるように工夫されています。以前から気になっていましたがようやく行ってきました。
目次
Nong Nooch Tropical Garden(ノンヌット・トロピカル・ガーデン)とは
場所はパタヤ市街から約20分南下したところにあります。敷地は広大で、その広さは500エーカーを超えています。これは日本の集客数上位のテーマパーク、東京ディズニーランド、ディズニーシー、USJ、富士急ハイランドの面積を足したくらいの広さです。めちゃくちゃ広いですね。
この広大な敷地ですが、なんと個人所有の庭園になっています。土地購入が1954年の話とはいえ、これだけの土地をいくらで購入したでしょう。当初は果樹園として運営するために土地を購入したようですが、海外で訪れた庭園のすばらしさに感銘を受けて、庭園とすることにしたとのことです。
園内に入って分かりましたが、一般に公開されている庭園部分は、ほんの一部で、残りは販売用の鉢入り植物の育成場所や果樹園になっているようでした。
園内はいくつかのエリアに分かれており、スカイウォークを歩いて回ることも可能ですが、かなり広いため、園内を周回するトラムに乗車して主要なエリアに絞って見学する方がよいと思います。トラムで回るとはいえ、停車場所は2、3か所で、各スポットは徒歩で移動する必要があり、起伏やスカイウォークに昇るために階段を上り下りしたりと、結構運動になりますので、エリアを絞った方がよいです。また、ベビーカーでの移動は若干難しく、ほぼ抱っこ移動の覚悟が必要です。
以下が主要なエリアです。世界(イタリア、フランス)の庭園は、敷地内に点在しています。
- 動物オブジェの展示エリア(Animals kingdom)
- サボテンエリア(Nongnoooch cactus garden)
- 恐竜の渓谷(Dinosaur valley)
- 車の庭園(Car Garden)
動物オブジェの展示エリア(Animals kingdom)
トラムに乗り込み、初めにお出迎えしてくれるのが色々な動物のオブジェ達です。しかも、ただの張りぼてではありません、そのクオリティは一見の価値ありです。そしてその数にも圧倒されます。おそらく職員よりも多いのでは?
園のHPでも庭園を造るに至った経緯は書かれていますが、ここまでオブジェが増えた経緯には触れられておらず、無数のオブジェ達がどうしてこうなったのかは謎です。一匹くらい本物が紛れ込んでいても分かりません。
我が家が乗り込んだトラムは、3組ぐらいの子連れ家族が乗車していましたので、左右に現れる動物たちを見つけては、歓声を上げて喜んでいました。「あ、しまうま。こっちにはくま!(本当はマレーバク)、あれもくまかな!(本当はバイソン)、お、これ!なにこれ?(エリマキトカゲ)、あ、くま(ようやく正解、ホッキョクグマ)」といった感じです。
トラムの運転手が何やら軽快にガイドをしながら進んでいきます。(タイ語オンリー)
恐竜の渓谷(Dinosaur valley)
トラムに乗ると初めに、数年前オープンしたという恐竜ワールドに連れていかれます。恐竜のオブジェも想像をはるかに上回るクオリティとスケールです。ここを目当てに来られる方もいらっしゃるのではないでしょうか。恐竜がすきなお子様は喜ぶこと間違いなしです。わたしもこどもそっちのけで写真を撮りまわっていました。動かないジェラシックパークに来ている感じです。
どこまで忠実に再現されているのか分かりませんが、時折、いやいや、こんな色の恐竜はいないだろ、というツッコみどころはあるのですが、それはそれで楽しみポイントかもしれません。
園内の各所にインスタ映えしそうなスポットが多く作られており、家族連れだけでなく、若いグループもたくさん来ています。
子どもはこの謎の渓谷(?)でかくれんぼをして盛り上がっていました。
車の庭園(Car Garden)
Car Gardenなる場所がありましたので、ここにも行ってみました。てっきり植物を車の形に刈り込んだり、花を並べて形作ったりした庭園かと思っていましたが、本物の車が並んでいました。
園内には2か所のCar Gardenがありましたが、時間の関係上、1か所しかよりませんでしたが、おそらく総額数億円はくだらない車たちです。しかもかなり趣味がいいです。テンション上がった私としては、もう少し長く見たかったのですが、車にさほど興味がない家族からの反応は、館内の冷房と同様に涼しめでしたので、早々に退散しました。車好きのお子様にはいいと思います。
世界の庭園
園内には、氏が感銘を受けて作られたフレンチ、イタリアン、バタフライなどのテーマごとに造られた庭園もあります。どの庭園もきれいに手入れされており、見ごたえがあります。庭園をスカイウォークに上って上から眺められるのもいいですね。
写真左手に写っているのはフレンチガーデンです。といいながら、かなり恐竜たちに侵食されています。かなり手入れもされていて素敵ですが、正直、こちらの庭園は視界に入ってくる恐竜たちのせいでまったく集中できません。雰囲気も何もありません。
入り口近くのサボテン庭園には、色々な種類のサボテンがきれいに飾られています。
残念なことに、私は美しい庭園を愛でるためのセンスがいまいちです。実家も庭の芝生は、新築依頼、衰退の一途をたどり、今は大部分が父の趣味の畑と化し、樹木も時折ふらっと現れて勝手に剪定して去っていく庭師(近所のおっちゃん?)に任せている状態ですので、そのあたりは諦めています。
象のり体験
園内には象のり体験ができる場所もあります。実はこちらが今回の目的の一つでした。象のりは2種類のコースがあり、5分コースと20分コースがあります。5分コースですと通りを往復するだけですが、20分コースだと庭園の一部をぐるっと回るコースのようです。我が家は5分コースをチョイスしましたが、少し物足りないくらいでちょうどよいかもしれません。
パタヤには象乗り体験ができる場所がいくつかありますが、ここは比較的料金が安くて庭園や後述のショーを見に来たついでに気軽に乗れる点がよいと思います。外国人観光客向けかと思っていましたが、タイ人もかなりの数が象乗り体験をしていました。
象の背中は思いのほか高く、また左右に大きく揺れます。初めは子どもが飛んでいきそうでしたので、必死で掴まっていましたが、途中から慣れてきたこともあり写真撮影もできました。折り返し地点で他の象のりが写真を撮ってくれます。スマホを渡すと色々なポーズを要求されて10枚以上撮ってくれます。撮り終った後は、象使いに「ミスター、チップ(スマイル)」と言われます。
ちなみにチップは下車(下象?)した際に象に渡します。器用に鼻を使ってチップを受け取ってくれます。最終的に入るお財布は変わりませんが、直接象使いに渡すよりもいいですね。
子どもは初めは怖い、いやだ~と言っていましたが、終わってみればもっと乗っていたかった~と言っていました。
ショー
実は普段はタイダンスと象のショーが開催されています。2000人越えの収容人数のスタジアムで行うのですが、行ったときはコロナの影響で大規模イベントを開催されていませんでした。こちらのショーもネット口コミによるとかなり好評の様ですので、一見の価値がありそうです。HPによると、普段は以下2回に分けて実施しているようです。以前は日に6回開催していたようですが、コロナの影響でしょうか。
- 10.30 am.
- 4.00 pm.
二つのショーで1時間程度を要するようですので、もしショーも見るとなると、ほぼ一日楽しめます。
我が家が行ったときは、ショーの代わりにパレードをしていました。象とダンサーが踊りながら通りを練り歩いていました。おそらくは普段ショーをやられている象とダンサーなのだと思います。衣装や道具類の完成度は非常に高かったです。
おわりに
園内は手入れが行き届いていて従業員もしっかりと教育されており好印象です。パタヤ方面に行かれた際は、少し足を延ばして、ノンヌット・トロピカル・ガーデンに行ってみるのも良いと思います。
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