子どもの発表会をおすすめする4つの理由

こんにちは、イラリタです。

先日、子どもが通っているピアノ教室の発表会がありました。人前で何かを発表するときは、緊張したり恥ずかしさを感じたりすると思います。我が家の子どももどちらかというと、こうした場が苦手な方です。

それでも、発表の場に身を置くことで得られるものは多いと思いますので、その経験を少しでも効果的に成長につなげられるような親の接し方をまとめていきたいと思います。

目次

発表で得られるメリット

自己表現に慣れる

子どもに対して、効果的な自己表現の仕方を口で説明することは、なかなか難しいです。習うより慣れてしまった方が早いと思います。やってみて相手の反応を見ることが一番手っ取り早い道だと思います。

普段、家族以外を相手に自己表現をする機会は、それほど多くないと思います。学校でも発表する機会がありますが、どちらかというと決まった正解を答えるような形が、多いのではないでしょうか。

発表会だけでなく、夏休みにある作文や絵のコンクールも自己表現の場だと思います。発表会のような対面で得られるダイレクトな反応はありませんが、発表時間の制限がありませんので、時間をかけられる分、伝え方をより体系的に考えられるいい機会と思います。

目標に向かって努力できる

発表会を設定することで明確な目標が見えることも大きなメリットです。

目標を持っている人は行動が違いますよね。子どもにもそれは言えます。お菓子を食べるために率先して片づけをしたり、欲しいものを買うために自分が手伝えることを考えてみたり。

普段の習い事の練習は文句を言いながら、どうにか頑張っていても、発表会が近づいてきたときの追い込み方は違います。期限を切ったことで発揮される、いわゆる締め切り効果というものだと思いますが、これは効果絶大です。

他人との違いから学ぶことができる

発表会の良いところは、その多くが一人ではないことだと思います。(もちろん発表が一人だけ、という場合もありますが)

今回のピアノ発表会でも、他の友達の発表が聞けることを楽しみにしていました。そうしたモチベーションでも良いと思っています。

この時大事だと思うのが、自分がその友達の発表を楽しみにしているのと同様に、相手も自分の発表を楽しみにしてくれている点だと思います。

この意識を発展させて、どうしたら他の人に楽しんでもらえるか、と伝える相手のことを考えるよい機会にもなると思います。

達成感と自信を得られる

達成感を得られるのも発表会の良いところです。普段の練習でも何か一つの区切りを付けられると達成感がありますが、発表会の達成感に比べると小さいです。

私も子どものころにピアノを少しだけ習っていて、発表会に出たことを覚えています。その時に引いた曲は今でも何となく弾けます。私はあまり子供のころの記憶を覚えている方ではないですが、発表会の様子はまだ覚えています。それほど印象的な出来事だったのでしょう。

効果的な方法

発表によるメリットがあるのは分かっているけど、その貴重な体験をどう子育てに結びつけたらいいの?というところですが、私なりの考えをまとめてみました。

偉そうに書いていますが、正直なところ、頑張って意識しようとしているものの、なかなか実践できてないものも混じっています。

伝える相手を具体的にイメージする

先ほどのメリットの中でも触れましたが、発表は、誰に何を伝えたいかを考えることが大事だと思います。

発表を見に来てくれている家族や知り合いでもよいですし、一緒に発表会に参加する友達でもよいですので、具体的にその人を思い浮かべてみると、どうしたらその人に伝わるかがイメージしやすくなるのかな、と思います。

こうしたらもっと楽しんでもらえるかな、とかこの曲は楽しい曲だから楽しい気持ちになってもらおうとか、何を相手に伝えるかを意識しながら、伝え方、表現を考える方法がおすすめです。

じゃあ、例えば、ダンスの発表で誰に何を伝えるの?ただ楽しく踊るだけなんだけど、と言われそうですが、それでいいと思います。

見に来てくれる人に楽しくダンスを踊る姿をみせたい、で良いと思います。ただ一点だけプラスして、見た人にどうなってほしいかを考えればバッチリではないでしょうか。

ダンスを面白いと思ってもらう、素敵な曲を弾いて感動してもらう、などの伝える相手に何を働きかけるか、を意識できたら完璧です。

目標を意識する

発表会という大きな目標が立ったら、子どもにもモチベーションが沸いて、モリモリ練習に励んで、、、なんてことはまずないですよね。

たいていは何をしたら良いか分からなく子供の方が多いように思います。

うちの子どもがピアノの発表曲を練習し始めた時もそうですが、初めのうちはこんなの弾けない、出たく無い、辞めてやる、とか毎日言いながら練習していますが、半分も弾けるようになると調子が出てきます。

最終目標が大きすぎる場合は、小さな目標に分けて、少しずつ達成していく方法が常套手段が、目標を意識させながら着実に進めていくことが大事ですね。

ピアノであれば、ここまで頑張ったね、あと何小節だけで、1音も弾けなかった曲が完成するよ!という達成感とサンクコスト効果**を逆に利用しながらの声掛けをしています。

**サンクコスト効果:いわゆる引くに引けない、もったいない感覚。投資した金額や時間が惜しく、元を取れるまで粘って、結果、損失を大きくしてしまう。

良かったところを見つける

自分の発表ももちろん大事ですが、他人の発表から得られることも多いです。

先日のピアノ発表会では、一人のお子さんが最後の2小節をなかなかうまく弾けなくて、何度も何度もやり直していました。途中から見ているこっちも力が入ってしまい、何とか5度目くらいのトライで弾ききった時は、その日の他の誰よりも大きな拍手をもらっていました。

アメリカならスタンディングオベーションと指笛の嵐が間違い無しの状況でした。

弾ききった本人もご満悦の表情でした。もっと難しい曲を弾いた子もいますし、上手に弾けた子はたくさんいましたが、その日で一番印象に残っているのは、諦めずに何度もトライしたその子の演奏、というかその数小節です。

その子の発表のことは、子どもも覚えていましたので、感情に訴えかける発表は、記憶に残ることの良い例として話をしています。

過去の自分を振り返る

自分の発表や過去の作品を見直すことは、少し嫌だという人もいるかもしれませんが、子どもは意外と見たいと言います。

ただ、継続的に発表の場がある場合、過去の自分の動画や作品を見直してみることはとてもいい効果がありそうです。

自身の成長を感じられますし、他の人の発表を見たときと同じように、いい点の再発見ができるかもしれません。まだ自分では気がついてないけど、無意識的にやっていた表現も見つかるかもしれません。

お笑い芸人でも自分の出演番組をしっかりチェックする方も多く、お笑いモンスター、さんまさんは全てチェックするみたいですね。私はいまだに、自分の声を聞くのが苦手です。

おわりに

子どもには自己表現の場を前向きに捉えられるようになってほしいと思います。

また、親も何かを発表する場を設けてみてはいかがでしょうか。