タイに行くならこれだけは知っておきたいこと5選【タイ在住者が解説】

こんにちは、イラリタです。

この記事では、タイへ旅行や海外赴任を予定されている方に、タイに来る前に知っておいてもらいたい情報をまとめてお伝えしたいと思います。

現在、タイに在住している私がタイに初めて来たときに感じた注意点や、タイで数年間暮らしてきて分かったことなど、テーマは絞らずに書いていますので、気になったものからチェックしてもらえると嬉しいです。

目次

タイの気候:タイは本当に常夏か?

タイと言えば、常夏の国で夕方にスコールが降る、という印象を持たれている方も多いと思います。そのイメージはだいたいあっていますが、少しだけ補足しておきたいと思います。

下のグラフは、バンコクと東京の年間の月平均降水量と気温のグラフです。

【出典】気象庁データベースより作成

グラフだけ見ると、「年中日本の8月の気温だ、さすが常夏の国!」と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。11月から1月にかけては、朝晩が涼しくなり、羽織りが欲しいと思うこともあるくらいです。

この時期は乾季のシーズンで晴れの日が多いため、タイ観光のベストシーズンですが、あまり日が当たらないプールなどは、結構冷たいです。その時期に日本からタイに旅行される方にとっては、20℃近い気温差の誤差かもしれませんが、タイ在住者は年々、寒さ耐性が低下していくので気をつけたほうが良いです。

特に飲食店やショッピングセンターの店内は死ぬほど寒いので、注意が必要です。もし、バンコクのデパートが気温観測点になっていたら、タイの最低気温は常にそこで記録されていたと思います。

また、タイといえばスコールを心配される方も多いと思いますが、スコールといえば夕方に降るもの、という感覚があるかもしれません。

たしかに、夕方に降ることは多いですが、昼前後や夜にスコールが降ることもあります。時間帯はまったく読めないため、スコールに降られてしまったらおとなしく諦めて予定を立て直しましょう。

タイのレストラン:料理がすべて辛い?チップは必要?

タイ料理と言えば、トムヤムクン、ガパオライス、ソムタム(青パパイヤのサラダ)などが有名ですが、どれもデフォルトでは辛い料理です。

激辛マニアを除く一般の方は、子どものころから辛さの英才教育を受けているタイ人とは、同じ土俵で戦わないことをお勧めします。

Photo by Jerome Jome on Unsplash

それでもせっかくのタイ料理、名物は食べたいところ。そこで、そんな悩みを解決するタイ語を共有しておきたいと思います。

①マイ ペット

「マイ ペット」は、「辛くない」という意味になります。料理を注文する時に力強く「マイペット」と伝えましょう。そうすれば、少し辛さを加減をしてくれます。それでも中辛くらいの辛さになると考えた方が安全だと思います。

逆に店員さんの方から、「ノースパイシー」、とお勧めされることがありますが、断じて「ノー」ではなく、それはピリ辛以上です。タイ人としては、唐辛子を足さないと料理の完成形として許しがたいのだと思います。

②マイ サイ プリック

頼むから、辛さを0にしてくれ、という方は、「マイサイプリック」と伝えましょう。これは、「唐辛子をいれない」という意味になります。ここまで言ってようやく、本当にまったく辛くない料理が出来上がってきます。

レストランでチップの金額を悩むことがあると思うので、ここで少し触れておきます。

個人的にチップの金額に正解はないと思うので、自分で基準を決めてしまうしかないと思います。私は少額の食事だけの場合、お釣りの端数を残す程度で考えています。サービス料金が含まれている比較的高級なお店は不要なのかなとも考えています。

飲み会などで長い時間滞在して、店員さんがお酒の用意(ボトル、水割り等)をしてくれたりする場合などは、少しだけプラスで払う、という感覚です。

タイの風習:国歌が人々の動きを止める?

タイの方は王室をとても大事にされています。タイでは街中などで国歌が流れることがあるのですが、国歌が流れたら人々は王室への敬意を評して直立不動の姿勢を取ります。

これは何かの作業中であっても例外ではありません。そのため、会話の途中、移動の途中、接客の途中でも、口や手足を止めて直立します。私も普段、少しは気を付けていますが、何かの式典か祭の途中、吹奏楽バージョンの国歌が流れたことがあり、その時はさすがに気がつくのが遅れました。

アーティストがオリジナリティ満載のアレンジバージョンで国歌を歌い上げたら、諦めるしかないですが頭の片隅に入れておくと、少しは対処ができると思います。

他にも、タイの映画館でも本編前の予告動画の終わりあたりで国歌が流れるので、映画を見る際も気をつけましょう。

タイの人名:タイの名前は長すぎる?

タイの方の名前はかなり長いことが多いです。特に苗字は長いうえに難解で、覚えることはかなり難しいです。名前が長い理由は、長い方が格式が高くてかっこいいから、と聞いたことがあります。
また、タイでは運気を変えるために改名することもしばしばあり、困ります。

既に知り合いになっているタイ人の間では、チューレンと呼ばれるあだ名で呼び合うことが多いです。親は子どもが生まれた時にファーストネームと合わせてチューレン(あだ名)を決めるというので、とても面白い風習だと思います。

職場などでは、みんなチューレン で呼び合っていますので、同じ部署の同僚であっても、チューレンしか知らず、ファーストネームが分からないという事があるくらいです。

ちなみに、そのチューレン(あだ名)は、日本のように本名をモジったものではなく、ナム(タイ語で水の意)、1(ワン)、ゴルフ等、かなりシンプルなものが多く、そのせいでよく被りも発生するため、困ってしまいます。

なお、名前が長いのは人だけではありません。実はタイの首都、バンコクには正式名称があり、それがこちら、

クルンテープ・マハーナコーン・アモーン・ラッタナ・コーシン・マヒンタラー・ユッタヤーマ・ハーディ・ロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニー・ブリーロム・ウドムラー・チャニウェート・マハー・サターン・アモーン・ピマーン・アワターン・サティット・サッカタッティヤ・ウィサヌカムプラシット

タイ人との会話のネタにもってこいですが、覚えるのが先かタイに着くのが先か。おそらく後者です。

タイ人との会話:会話で心折れないコツ?

タイは観光産業が盛んですので、バンコクやリゾート地に行くとほとんど英語が通じます。若干の訛りもありますが、比較的ゆっくりと話してくれるので日本人にとっても分かりやすい方だと思います。

綺麗な発音をされる方もいますが、タイ英語で少しだけ特徴があると感じる点は、語尾にイントネーションが付くことです。

例えば、-tionや-cyで終わる単語は、ほぼ間違いなく語尾が上がると思って聞いた方が良いと思います。informationやspicyなどはインフォメーション↑、スパイシー↑ といった具合になります。

また、タイ人と会話をするうえで、皆さんとぜひ共有しておきたいことがあります。それは、会話の中でタイ人から、直前に言ったことを聞きなおされた時の言い回しです。

こちらの言うことが聞き取れなかった時など、何て言ったの?、という意味合いで「ハァ?」と聞き返してきます。ただ、この時の語気が異様に強いのです。おそらくこの文章で読んだ感覚の5倍くらいは激しいと思ってほしいです。

日本人にとっては、「え、なに、なんで怒ってるの?」と感じるレベルの語気ですので、初めて聞いた時は結構、びっくりします。決して怒っているわけではないので、それほど気にしないようにしましょう。

(番外編)トイレにシャワーが付いている?

バンコクや有名リゾート地のホテルや観光施設には、綺麗なトイレがありますが、地方の観光地や長距離移動の休憩で立ち寄るガソリンスタンドのトイレなどでは、まだ自洗式のトイレを見ることがあります。

また、最近はウォシュレットが付いているホテルなども増えてきているように思いますが、タイで圧倒的に主流なのはシャワートイレです。

シャワートイレと聞いて、どっちも一緒じゃないかと思われるかもしれませんが、ここでシャワートイレと呼んでいるのは、手で持って洗浄するシャワーヘッドが付いているトイレです。

初めて見た時は何のためにあるのかが理解できませんでした。足を洗うためにシャワーが付いてるのか?なんて思っていました。実際、私のように勘違いをする海外の人もいるようで、足を洗わないで!という張り紙がされているところもあります。

トイレットペーパーはホテルなどではそのまま流してしまってよいですが、水圧が弱いところは詰まってしまうので、近くに設置されたごみ箱に捨てましょう。

こうした環境が気になる方は、ホテルなどでトイレを済ませておく癖をつけておいた方が良いです。

おわりに

タイに行く前に知っておきたいことをいくつかあげましたが、知らないと命を落とすようなものではありません。あまり気構え過ぎずに、そんな話があったな、という程度で覚えておいてもらえると嬉しいです。

なお、渡航前には必ず日本大使館(HPはこちら)や外務省(HPはこちら)の海外渡航情報を確認されることをお勧めします。




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