こんにちは、イラリタです。
先日、タイ・チェンマイで毎年行われているコムローイ祭に行ってきました。これから旅行を検討されている方の参考になるよう、まとめたいと思います。
目次
コムローイ祭とは
コムローイ祭は、タイの旧暦12月の満月の夜に行われるお祭りで、熱気球の原理でランタンを空に飛ばすお祭りです。タイ各地で行われていますが、なかでもチェンマイは規模が一番大きく、チェンマイでも複数の個所で、ランタンがあげられています。
コムローイ祭は天にいるブッダに感謝の気持ちを捧げる仏教のお祭りです。ランタンは和紙で作られており、火を灯すと、ランタンはオレンジ色に輝くため、上空にあげられた無数のランタンが夜空を漂う光景は幻想的です。
ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』で、ランタンをあげるシーンのモデルにもなっているそうです。
コムローイを飛ばせる場所
チェンマイでコムローイを飛ばせる場所は複数あります。旧市街近くにあるピン川にかかるナワラット橋や旧市街地内の寺院でもあげられる他、参加者が集まってコムローイをあげる会場もあります。市街地では近年、安全の観点から徐々にあげられる場所が少なくなってきています。
映画のように幻想的なコムローイが夜空を埋める光景を見るためには、まとまった数のコムローイを一斉に飛ばす必要があります。そのため、多数のランタンが空に舞う様子を見るのであれば、チェンマイの複数の場所で開催されているコムローイ会場に行くことをおすすめします。
写真は実際のコムローイ会場の様子です。
2020年はコロナの影響もあって、開催を見送った会場もありましたが、2019年に開催されていた主要な会場は以下の通りです。規模は増減するため目安としてください。
会場 | 場所 | 規模(2019年参考) |
イーペンランナー・インターナショナル | メージョー大学 | 約6,000人 |
メーリム | ノーススタディセンター | 約5,000人 |
イーペン・サンカンペーン(CAD) | サンカンペーン | 約3,500人 |
ガッサンレガシー | ガッサンレガシーゴルフコース | 約3,000人 |
イーペン・ドイサケット | ドイサケット温泉広場 | 約2,000人 |
コムローイ会場では、単にコムローイを飛ばすだけではなく、お祭りらしく出店が出ていて食べ物を食べられたり、会場でタイダンスなどのショーが行われている会場がほとんどです。
まだ明るい夕方のうちから会場入りして、ショーや食事をした後、夜8時や9時ごろに一斉にコムローイをあげる会場が多いと思います。
会場で飛ばすか、市中で飛ばすか
コムローイ祭に行くことを考えられている方は、大規模会場に行くか、市中で自由に飛ばすか、迷われると思います。我が家も迷いましたが、子連れ目線で考えると、断然、大規模会場をおすすめします。
それぞれのメリットデメリットを超個人目線で比較すると次のようになります。
メリット | デメリット | |
大規模 会場 | ・一斉に飛ばすため、ほぼ確実に幻想的な風景を見られる ・食事やエンタメもついており満足感がある | ・チケットが高い ・会場移動時に渋滞になる |
市中(橋、寺院) | ・費用が安い ・他の観光地から近いため、ホテルを拠点にしてプランを立てやすい | ・ばらばらと少数のランタンを飛ばすため、やや密度が低い ・コムローイを自分で用意する必要がある |
結局のところ、一斉にランタンを飛ばせる点、チケットが高いけれど何やかんやですべて含まれていて楽なことが決め手になりました。
会場にも選択肢があるため、どの会場にするか悩みましたが、結局、イーペン・ドイサケット会場に決めました。決め手は以下の点です。
- 温泉が湧いていて、足湯を楽しめる
- 川に面しており、ロイクラトン(灯篭流し)も一緒に体験できる
- 会場がやや遠い一方、渋滞の心配が比較的低い
イーペン・ドイサケット祭
大規模会場では、指定の集合場所に集まって、会場が運営しているバスに乗って会場に向かうケースが多いと思います。イーペン・ドイサケットは、ニマンヘミンにあるこちらの広場に集合します。
この会場は日本人スタッフも多く運営に関わっているため、とりあえず集合場所近くに行けば、誘導してくれますので、まず迷うことはありません。
コムローイ祭のため多くの人が移動するため、街の至るところで渋滞が発生します。イーペン・ドイサケットの会場は郊外に位置していますので、比較的渋滞の影響は受けにくいです。
ただしその分、単純な移動時間は長めになるので、どこの会場も長短があります。乗り物に激弱のうちの子どもにはストップ&ゴーを繰り返すよりは、多少長くても一定のスピードで走ってもらったほうがありがたいです。
イーペン・ドイサケットの会場
会場の場所は下の地図の位置です。
集合場所から約35km離れていて、バスでゆられること50分でようやく会場につきました。会場は小さな村を抜けた先にあります。
普段は静かな小さな村を大量の観光バスが列をなして通っていきますので、庭で日向ぼっこをされている村の老人方から、ほー、今年も来よったな、という感じで視線を送られます。お騒がせします。。。
会場には、早めに着きますが、やることが沢山あるので、余裕で時間を潰せてしまいます。
- 足湯、温泉卵造り
- バルーンアート
- 紙傘の展示
- 首長族の民芸品売り場
- 屋台
- ロイクラトン(灯篭流し)
ちなみに、子どもはなぜか足湯を楽しみにしていたのですが(渋すぎ?)、お湯の温度がかなり高く早々にギブアップしていました。
チケットには、クーポンが含まれているのですが、これがなかなか使いきれません。クーポンを使って、屋台でご飯や飲み物、グッズを買えるのですが、お腹いっぱい食べて飲んでも余ると思います。
結局、チェンマイコーヒーを買ったり、翌日分の飲み物を多めに買ったりとしましたが、クーポンがかなり余ってしまい、子どものお店ごっこ用おもちゃになりました。
ロイクラトン(灯篭流し)は、メイン会場から少し歩いていった場所で流すことができます。クラトン(灯篭)を受け取って、林の中を歩いて抜けると小さな川があります。
なかなか幻想的な風景になっています。子どもも自分で灯篭流しを体験出来て喜んでいました。
コムローイ揚げ
タイ舞踊やファイヤーショーからニューハーフショーまで楽しんだ後、ようやくコムローイを飛ばす時間となりました。酔い止めを飲んでいるうちの子どもは、かなり眠そう。
飛ばす前にステージ上でコムローイの飛ばし方を説明してくれます。これ、めっちゃ重要なのでしっかりと説明を聞いておいた方が良いです。重要ポイントが3つあります。
- 破らないように注意しながら、折り畳まれたランタンをしっかりと端まで広げる
- 火を付けたら、思い切ってランタンを地面に置く
- もう良いかな?と思っても少し待つ(ランタン上部を少し押して反発力が出てくればOK)
この2番目のポイントが地味に重要かもしれません。いかに効率よく温まった空気をランタンに溜めるかが重要ですが、この方法なら手振れや風の影響を受けないため、効率がいいです。ただ、絵的には何してんだ?という感じになります。
近くのスタッフにサポートしてもらいながら、ついに1回目のリリース!
はい、見事にピンボケしました。
自分たちのランタンに夢中になっていたのですが、一つ目を飛ばしてふと周りに目を向けると、幻想的な空の風景とは対照的に、地上は戦場と化していました。至るところで燃え上がるランタン、上に上がらず、水平にこちらに向かってくるランタン。。。
怖がりの子どもは、初めのうちこそランタンの端を持っていたりしましたが、気が付くと少し離れたところから傍観していました。ま、怖いですよね。
合計2回の一斉コムローイリリースタイムがあるのですが、2回目はもうグダグダです。なんせ1回目のコムローイをようやく上げたばかりの人やら、燃え盛るランタンの火消しをしている人やらで足並みそろうわけありません。
懲りずにピンボケ写真をあーーっぷ!
それでも会場に集まった参加者が次々とコムローイを飛ばしていくので、夜空には幻想的な眺めが広がっています。子どもも最終的には、写真を撮影したりして楽しんでいました。
1人2個のランタンが用意されていましたが、すべては飛ばせられませんでした。後ろの家族は、まるでそれがノルマであるかのように、とてつもないペースでランタンを飛ばし続けていました。
おわりに
年に1回のお祭り、かつ年によっては平日の開催になることもあるため、日本からだとなかなか行きにくいかもしれませんが、チェンマイも素敵な街なので、チェンマイの市内観光と合わせて、ぜひコムローイを体験してもらいたいと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです。
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